認知療法 11
火曜日, 1月 25th, 20117.対人関係のコツ
対人関係の法則(Kieslerの対人円環)
力の関係:一方が支配的になると相手は服従的に、服従的になると相手は支配的になります
距離の関係:友好的に接すると相手も友好的に、敵対的に接すると相手も敵対的になります
☆アサーショントレーニング(自分の言いたいことを上手に相手に伝えるための練習)
言いたいことがうまくいえない。いつも相手を傷つけてしまう。あるいは、いつも自分ばかり貧乏クジを引いてしまう。そんなふうに考えて憂鬱な気持ちになっていませんか。ストレスを溜めていませんか。自分の気持ちを相手にうまく伝えられないと感じている人はこんなことを考えているようです。
※ こんなことをいうと相手が気を悪くするにちがいない
※ こんなことをいうときっと嫌われるに決まっている
※ 相手の希望を叶えないと関係が終わってしまうだろう
※ 好きなもの同士なら意見の相違はあってはいけない
※ 話さなくてもわかってくれるべきだ
※ 自分の意見を主張しないと相手にいいようにされてしまう
あてはまるものはありませんか?それはとても残念なことです。「自分だけが」という考えは自分を苦しめるだけの無益なものです。第一、「自分だけ」ではないのです。その証拠にアサーショントレーニングという方法が考案されています。
これは「自分の言いたいこと」を「相手のこと」も「自分のこと」も思いやりながら伝えるにはどうしたらいいだろうか、という練習です。
以下の順番で繰り返し練習して下さい。いきなり上手にはなれませんが、必ず上手になれます。
でははじめましょう。
1. もっと上手に自分の気持ちを伝えられたらよかったのに、と思った出来事を書き出してみる
任されている仕事の締め切りが近づいてきたときに、仕事の進みが遅いと一方的に上司に怒鳴られて、何も言えずに黙ってしまった。
3. 受け身的な(相手のことだけを思いやった)言い方を書き出してみる
「申し訳ありません」と弱々しく言って黙り込む。
4. 望ましい(相手のことも自分のことも思いやった)言い方を考える
「仕事が遅れていて申し訳ありません。お怒りはわかりますが、下準備はできて後はまとめるだけですので、もう少しだけ待っていただけないでしょうか」と、穏やかに言う。
2. 攻撃的な(自分のことだけを思いやった)言い方を書き出してみる
「そんなに怒鳴らなくても良いじゃないですか。下準備はできて、後はそれをまとめるだけなんですから、そんな言い方はないでしょう。そもそもいつまでにやらないといけないとはっきりおっしゃらなかったじゃないですか」と、強い調子で言う。
4.まで出来たら、今度は4.で考えた文章を実際に声に出します。場面を思い浮かべながら声にだしてみましょう。どうですか。言いにくい部分がありませんか。そういう部分は言いやすい様に変えましょう。声に出してみてスムーズにいえる様になったら、数回繰り返しましょう。
練習はこれだけです。いくつもの場面についてこれらを練習して下さい。だんだん、4.の文章がすらすらと書ける様になってくるでしょう。そうしたら今度は実際の場面でやってみる番です。
話をする時に、以下の点に注意をしてみましょう。
※ 落ち着いて話をするように気をつける
※ 穏やかに話すよう心掛ける
※ 相手の気持ちを深読みしない
※ 「話さなくてもわかる」ことはないと自覚する
※ 言いたいことは簡潔に伝えるよう努力する
※ バランスよく伝えるよう努力する
初めはうまくいかないかもしれません。やはり後から「ああ言えばよかった」「ああ言わなければよかった」と思うかもしれません。それでも構わないのです。次はもっとうまくできるかもしれません。もちろん、残念ながらさらにうまくいかないかもしれません。しかしもうあなたは、「自分の言いたいことを言えない」と考えてくよくよしているあなたではなくなっているはずです。大切なことは、「上手に伝えられる様になること」以上に、「上手に伝えようとできる様になること」だからです。
8.治療を終了するにあたって
また不調を感じたら...
・少しの悪化を破局的に考えないこと
たまたま具合が悪いことは誰にでもあります
・つらい気分になった状況を分析しましょう
不安は失敗でなく、さらなる進歩のチャンスです
治療で身につけた技法を試せないでしょうか?
・治療ノートを読み返すこと
・早めに主治医と連絡をとること
その他のアドバイス
・人生には必ず困難があります。また不安を感じることもあるかもしれません。
・この治療で身につけた技術の一部は、その時に応用することができます。例えば:
あなたの「考え」が気分や行動に影響すること
段階的に困難を解決していくこと
人間関係の解決 などがそうです。
・誰かに相談することも時には大切です。必要な時にはまた相談してください。
治療で身につけた手法
1.うつ病の基礎知識:症状に早く気づきましょう
2.健康的な生活.考え・行動をかえることで、気分を改善できる
4.自動思考にきづき、バランス思考をすること
5.問題解決のコツ
6. 人間関係のコツ
7.自分の「心の法則」

