メールのログで、うつ病予防
木曜日, 11月 20th, 2008慶應義塾大学総合政策学部の専任講師、秋山美紀氏は、「ヘルスケア×コミュニケーション」を題材にした研究の成果を11月21、22日に慶應義塾大学SFC研究所が主催するイベント「慶應義塾大学SFC Open Research Forum 2008(ORF2008)」で展示します。 電子メールのログ解析から従業員の精神状態を把握する仕組みと、小児医療でのインフォームドコンセント(説明と同意)を支援するツールの研究を展示するとのことです。
「医療現場でのコミュニケーションと情報共有を円滑に進めることで解決できる」と話す同氏の研究室では、うつ病患者のコミュニティー支援や医者と患者をつなぐSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)といった、医療やヘルスケアにおけるコミュニケーションを研究しています。 「従業員の精神の病気に会社が気付き、ケアをする仕組み」と秋山氏が位置付けるツールは、会社に蓄積された電子メールのログを解析して、返信率や返信のタイミングを集計し、リポートとして抽出するもの。 小規模な会社のITプログラマーやエンジニアを対象としたもので、会社と従業員間のコミュニケーションを活性化する医療ツールとのことです。 研究で使用した小規模な会社のプログラマーのモデルデータから、メールの返信率や開封率が極端に低い時期は、体調や精神状態が不安定なことが多いといった結果が出ているという。 このようなデータを可視化することで、従業員のメンタルヘルスの問題に会社が気付き、問題になる前に休暇を取ってもらうなどの適切な対応ができるとの事です。