うつ病を、画像撮影で診断か

うつ病や疲労の度合いを、脳の画像から読み取る研究結果を、香川労災病院(丸亀市城東町3)勤労者メンタルヘルスセンター長の小山文彦精神科医師(46)が発表しました。
実用化されれば、現在DMSなどの形式基準で問診による診断のみしか行われないうつ病診断の現状を、大きく改善する可能性があります。

研究によると、うつ病で不調な時期には脳の一部の血流が低下し、回復期に血流が回復することが確かめられました。
これにより、従来自覚症状や患者との対面で判断してきたうつ病について、誰が見てもわかる客観的評価ができる基準が確認できることになります。

画像は、SPECT(スペクト=単光子放射線コンピューター断層撮影装置)と呼ばれる脳の血流量を測定する診断機器を用いて撮影します。

うつ病の不調期には、前頭葉や頭頂部に血流の低下が認められ、うつ病の回復にともなって、血流は増加した。健康な労働者の画像分析では、明らかな血流の変化はなかったとのことです。

現在は、うつ病でSPECTを用いた脳血流量の診断は保険外診療となるが、小山医師は「レントゲン写真のように、うつの回復や病状を患者の目の前で示すことにより、より効果的な治療、予防が可能になる。職場復帰に際しても活用できる」と話しています。

毎日新聞 2008年8月21日 地方版

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